愛猫の介護や病気で、急に猫用オムツが必要になることがありますよね。
しかし、いざ探してみると「どこで売ってるの?」と販売店が見つからなかったり、やっと見つけたオムツも「サイズが合わなくてすぐにズレる…」なんて経験はありませんか。
特に、うんちが漏れてしまった時は「これからどうする?」と途方に暮れてしまいますよね。
高い専用オムツを買い続けるのは経済的にも大変です。
そんな飼い主さんの悩みを解決するのが、身近なものでできる猫用オムツの代用テクニックです。
この記事では、ペットシーツや人間の赤ちゃん用オムツ、さらにはナプキンを使った簡単な手作りオムツの作り方を写真付きで詳しく解説します。
材料の多くはダイソーなどの100円ショップで手軽に揃えられるものばかりです。
また、意外と知られていない犬用オムツを代用する際の注意点や、うんち漏れを劇的に減らす最強の工夫も紹介します。
「うちの子、オムツを嫌がる…」という悩みにもお答えし、靴下を使った簡単なおむつカバーの作り方まで網羅しました。
この記事を読めば、もう高価な猫用オムツを探し回る必要はありません。
緊急時でも慌てず、あなたの愛猫にぴったりの手作りオムツを用意できるようになります。
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記事の要約とポイント
- ダイソーで揃うペットシーツやナプキンを使った猫用オムツの代用品の簡単な作り方を紹介
- 犬用オムツは代用できる?猫に使う際の正しいサイズ選びと、うんち漏れさせない注意点
- もう「どうする?」と悩まない!靴下でできる簡単おむつカバーの作り方でズレと漏れを防止
- 猫用オムツがどこで売ってるか探す前に知りたい、緊急時に役立つ手作りアイデアを網羅
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30年以上、行き場のない猫たちと向き合ってきました。その中には、病気や高齢でそっと介護が必要な子も少なくありません。忘れもしません、あれは肌寒い11月の夜でした。保護したばかりの17歳の老猫「小雪」が、粗相をしてしまい、ぐったりとした目で私を見上げたのです。その瞬間、私の頭は「猫用オムツ、どうする?」という焦りで真っ白になりました。夜間救急に駆け込むべきか、でも小雪の体力は持つだろうか。近所のペットショップはもう閉まっている。ドラッグストアで代用できるものはないか…?あなたも今、同じように切羽詰まった状況で、このページにたどり着いたのかもしれませんね。
大丈夫、落ち着いてください。実は、猫用オムツは私たちの身近にあるもので、驚くほど簡単に手作りできるのです。専用のオムツは確かに高性能ですが、サイズが微妙に合わなかったり、何より毎日使うとなると経済的な負担がズシリと肩にのしかかります。それに、緊急時には「どこで売ってるの?」と探している時間すら惜しいものです。この記事では、私が数えきれないほどの失敗と試行錯誤の末にたどり着いた、誰でもできる猫用オムツの代用方法とその作り方を、余すところなくお伝えします。ペットシーツ一枚、人間の赤ちゃん用のオムツ、あるいは生理用のナプキン。それらが、愛猫の尊厳とあなたの心の平穏を守る、頼もしい味方になるのですから。
猫用オムツ代用品の簡単手作り方法5選
猫用オムツ
代用
手作り
ペットシーツ
ダイソー
猫用オムツがない時、ペットシーツやナプキン、犬用オムツで代用できます。材料はダイソーで安く揃う簡単な作り方を紹介。どこで売ってるか探す前に、正しいサイズで手作りオムツを試しませんか。もう緊急時に困りません。
- 緊急時に最適|ペットシーツを使った猫用オムツの作り方
- ナプキンや人間の赤ちゃん用オムツも代用可能
- 犬用オムツは使える?代用する際の注意点とサイズ選び
- 材料はどこで売ってる?ダイソーなら安くて便利
緊急時に最適|ペットシーツを使った猫用オムツの作り方
急を要する時、最も手軽で確実なのがペットシーツを使った手作りオムツです。おそらく、猫と暮らすほとんどのご家庭に常備されているのではないでしょうか。私もあの小雪の夜、藁にもすがる思いでトイレの隅にあったペットシーツの袋に手を伸ばしたのが始まりでした。最初はただ体に巻き付けただけで、ものの5分でズルリと脱げ落ちてしまい、愕然としたものです。しかし、いくつかのコツさえ掴めば、驚くほどフィット感のあるオムツが完成します。
さあ、一緒に作ってみましょう。用意するものは3つだけです。
- ペットシーツ(レギュラーサイズがおすすめ)
- ハサミ
- サージカルテープや養生テープ(粘着力が弱すぎず、強すぎないもの)
【ステップ1:猫のウエストサイズに合わせてカット】
まず、ペットシーツを広げ、吸収面を上にします。猫ちゃんのウエスト、つまりお腹の一番くびれている部分をメジャーで測りましょう。もしメジャーがなければ、紐やリボンで測ってから定規で長さを確認しても大丈夫です。その長さプラス5cmほどの余裕を持たせて、ペットシーツを長方形にカットします。この「プラス5cm」が、テープで留める際の重ね代になるわけです。
【ステップ2:ギャザーを作る】
カットした長方形のペットシーツの長辺、つまり上下になる部分を、内側に1〜2cmほど折り返します。そして、指で軽くつまむようにしながら、クシュクシュと折りたたんでみてください。どうでしょう、簡易的ながら漏れを防ぐための「ギャザー」ができましたね。この一手間が、横漏れを劇的に減らす最初の秘訣です。
【ステップ3:しっぽ穴を開ける】
ここが最重要ポイントです。後ほど詳しく解説しますが、しっぽ穴の位置と大きさが、フィット感と漏れ防止のすべてを決めると言っても過言ではありません。猫ちゃんのお尻にしっぽが生えている付け根の位置を確認し、ペットシーツの中央あたりに、まずは小さな十文字の切り込みをハサミで入れます。いきなり大きく開けてはいけません。猫のしっぽは、その子の感情や健康状態を示す大切なバロメーター。決して窮屈な思いをさせないよう、少しずつ切り込みを広げて調整してあげてください。
【ステップ4:装着と固定】
さあ、いよいよ装着です。猫ちゃんを優しく抱きかかえ、しっぽをそっと穴に通します。そして、お腹側でペットシーツの両端を重ね合わせ、サージカルテープでしっかりと固定します。この時、テープがお腹の皮膚や被毛に直接つかないよう、必ずペットシーツの上から留めてあげてくださいね。指が2本入るくらいの余裕を持たせて留めるのが、締め付けすぎないコツです。
最初の失敗談ですが、私は焦りのあまり、ガムテープで固定してしまったことがあります。剥がす時に小雪の毛を巻き込んでしまい、「シャーッ!」と盛大に怒られたのは苦い思い出です。皆さんは必ず、皮膚に優しいテープを選んでくださいね。
ナプキンや人間の赤ちゃん用オムツも代用可能
ナプキン
赤ちゃん用オムツ(人間用)
ペットシーツが万能というわけではありません。特に吸収量やフィット感を追求するなら、他の選択肢も非常に有効です。深夜や早朝、ペット用品店が閉まっている時間でも、24時間営業のドラッグストアやコンビニで手に入るものが、私たちの強い味方になってくれます。
【生理用ナプキンという選択肢】
特に、尿漏れの量がそれほど多くない場合や、マーキング(スプレー行動)対策として使うなら、生理用ナプキンが驚くほど役立ちます。中でも、夜用の羽つきタイプは吸収体も広く、横漏れ防止ギャザーがしっかりしているため、猫用オムツの代用品として非常に優秀です。
使い方はシンプル。人間の赤ちゃん用オムツや、後述する犬用オムツの内側に、吸収体の補助として貼り付けるだけです。これにより、オムツ本体の交換頻度を下げることができ、結果的にコスト削減にも繋がります。ただし、ナプキン単体でオムツとして使うのは、うんちには対応できないため難しいでしょう。あくまで補助的な役割と考えるのが賢明です。
【人間の赤ちゃん用オムツの圧倒的フィット感】
「まさか」と思われるかもしれませんが、新生児用やSサイズの赤ちゃん用オムツは、小型〜中型の猫に驚くほどフィットすることがあります。何しろ、人間の赤ちゃんのために開発された製品です。立体的な構造、伸縮性の高いウエストギャザー、肌触りの良さ、どれをとっても専用品に引けを取りません。
| 代用品の種類 | メリット | デメリット |
| ペットシーツ | 安価で手に入りやすい、加工が容易 | 吸収量が少ない、ズレやすい |
| 生理用ナプキン | 吸収力が高い、コンパクトで持ち運びやすい | 単体では使えない、うんちには非対応 |
| 赤ちゃん用オムツ | フィット感が高い、吸収量が多い、肌に優しい | しっぽ穴を開ける必要がある、コストが比較的高め |
赤ちゃん用オムツを代用する場合も、ペットシーツと同様にしっぽ穴を開ける作業が必要です。このひと手間を惜しまなければ、市販の猫用オムツを超える快適さを提供できる可能性すらあります。実際に私が介護したアメリカンショートヘアの「レオ」は、皮膚が弱く、どの猫用オムツもすぐに赤くなってしまいましたが、日本のメーカーの赤ちゃん用オムツに変えた途端、肌トラブルが嘘のように治まった経験があります。動物の皮膚の健康については、専門的な情報も非常に参考になります。例えば、獣医師が監修している公益社団法人日本獣医師会のサイトなどでは、皮膚病に関する基本的な知識を得ることができます。
犬用オムツは使える?代用する際の注意点とサイズ選び
犬用オムツ
ペットショップやホームセンターで猫用オムツを探すと、犬用オムツの品揃えの豊富さに驚くことでしょう。「犬用でも、小さいサイズなら使えるんじゃない?」そう考えるのは、ごく自然なことです。結論から言うと、犬用オムツは猫にも代用できます。しかし、いくつかの重要な注意点を知らないと、結局は漏れや猫のストレスに繋がってしまいます。
私自身、20キロのラブラドールと4キロの猫が同居していた時期があり、「おむつは共有できないものか」と考えたことがありました。結果は、惨敗でした。犬と猫では、骨格や体の使い方が根本的に違うのです。
【最大の違いは「しっぽの位置」と「腰の柔軟性」】
犬用オムツをそのまま猫に使うと、まず間違いなくしっぽ穴の位置が合いません。犬のしっぽは比較的高い位置についていますが、猫のしっぽはより低い位置から生えています。そのため、犬用の穴ではしっぽの付け根が圧迫されたり、逆に不自然に持ち上がってしまったりして、猫は強い不快感を覚えます。
さらに、猫の腰は犬に比べて非常にしなやかで、驚くほど体を曲げることができます。犬用の設計では、この猫特有の動きに対応しきれず、すぐに隙間ができてしまうのです。特に、うんちのような固形物は、そのわずかな隙間からいとも簡単にポロリとこぼれ落ちてしまいます。
【犬用オムツを猫用に調整するポイント】
では、どうすれば良いのでしょうか。答えは、やはり「一手間加える」ことです。
- 新しいしっぽ穴を開ける: 元々開いている犬用のしっぽ穴は、テープなどで塞いでしまいましょう。そして、猫のしっぽの位置に合わせて、改めてハサミで適切な大きさの穴を開け直します。
- ウエスト部分に切り込みを入れる: オムツのウエスト部分、特に足回りに数カ所、浅くハサミで切り込みを入れます。これにより、オムツが猫のしなやかな動きに追従しやすくなり、フィット感が格段に向上します。
サイズ選びも重要です。パッケージに記載されている体重表記はあくまで犬を基準にしたものですから、鵜呑みにしてはいけません。必ず愛猫の「胴回り」と「また上(背中側ウエストからお腹側ウエストまでの長さ)」を計測し、商品の寸法と照らし合わせて選ぶようにしてください。
材料はどこで売ってる?ダイソーなら安くて便利
介護は長期戦になることも少なくありません。だからこそ、消耗品であるオムツは、できるだけ手軽に、そして安価に手に入れたいものです。そんな時、私たちの心強い味方となってくれるのが、100円ショップのダイソーです。今や「ダイソーにないものはない」と言われるほど、その品揃えは侮れません。
私が猫用オムツを手作りする際に、必ずダイソーでチェックするアイテムリストがあります。
- ペットシーツ(もちろん100円です)
- 赤ちゃん用のおむつ替えシート(薄手で加工しやすい)
- サージカルテープやマスキングテープ
- 子供用の靴下(後述するおむつカバーになります)
- 吸収力を高めるための「貼るカイロ」ならぬ「貼る失禁パッド」(介護用品コーナーにあります)
驚くかもしれませんが、これらの材料を組み合わせることで、市販品に劣らない、むしろ愛猫の体型に合わせたオーダーメイドのオムツが、わずか数十円のコストで手作りできてしまうのです。
「どこで売ってるんだろう?」と探し回る前に、まずはお近くのダイソーを覗いてみてください。思いがけないアイテムが、あなたの悩みを解決するヒントになるかもしれません。例えば、私は以前、手芸コーナーで見つけた幅広のゴムバンドを使って、オムツのずり落ち防止ベルトを作ったこともあります。発想を少し変えるだけで、選択肢は無限に広がるのです。
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ダイソーのペットシーツは薄くて吸収力が心配です。
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確かに、厚手のペットシーツに比べると吸収量は劣るかもしれません。その場合は、シーツを二枚重ねにしたり、中央部分にカットしたナプキンやキッチンペーパーを挟んだりすることで、吸収力を簡単にアップさせることができます。工夫次第で十分実用的になりますよ。
猫用オムツの代用品でうんち漏れはどうする?最強の工夫
さて、ここまで様々な代用品とその作り方についてお話ししてきました。しかし、多くの飼い主さんが最終的にぶつかる最大の壁、それは「うんち漏れ」です。おしっこは吸収体でなんとかなっても、固形物であるうんちは、わずかな隙間からコロンと転がり出てしまう。この問題に、どれほど頭を悩ませてきたことか。朝起きて、ベッドの隅にうんちが転がっているのを見つけた時の絶望感は、経験した者にしか分かりません。
ですが、ご安心ください。これからお話しする2つの工夫を実践すれば、あの悪夢のような「ポロリ」を9割以上防ぐことができます。これは、私が何十匹もの猫たちで試し、改良を重ねてきた、いわば秘伝の技です。どうする?と悩む前に、ぜひ試してみてください。
猫用オムツ代用時のうんち漏れ対策
うんち
どうする
おむつカバー 靴下 作り方
代用
猫用オムツ
手作りした猫用オムツの代用品でうんちが漏れて「どうする?」とお困りですか?しっぽ穴の工夫と、靴下で作る簡単なおむつカバーの作り方でズレと漏れを完全に防ぎます。この最強の工夫で、もうオムツ周りの失敗はありません。
- うんち漏れを防ぐ!しっぽ穴の作り方が最重要ポイント
- ズレ防止に効果絶大!靴下で簡単おむつカバーの作り方
- 手作りオムツを嫌がる猫への3つの対処法
- 猫用オムツ(マナーウェア)の代用に使える物まとめ
うんち漏れを防ぐ!しっぽ穴の作り方が最重要ポイント
先ほども少し触れましたが、うんち漏れ対策の核心は「しっぽ穴」にあります。この穴の処理が甘いと、どんなに高価なオムツを使っても意味がありません。逆に言えば、ここさえマスターすれば、手作りオムツの性能は劇的に向上します。
【ダメな穴の開け方】
まず、やってはいけないことから。ハサミで円形に穴をくり抜くのは最悪の方法です。なぜなら、くり抜いた断面がむき出しになり、そこから吸収体のポリマーがこぼれ出たり、猫の皮膚を刺激したりするからです。また、円形に開けただけでは、うんちが肛門から出た瞬間に、その穴から外に押し出されてしまいます。
【最強のしっぽ穴の作り方:十文字カット+内側折り込み】
正解は、驚くほどシンプルです。
- ハサミで小さな「十文字」の切り込みを入れる。
- その十字に切った4つの先端を、オムツの内側(吸収体側)に折り込む。
たったこれだけです。こうすることで、切り口が内側に隠れて安全なだけでなく、折り込んだ部分が「壁」の役割を果たします。この壁が、肛門の周りを優しく包み込み、うんちが外に出るのを物理的にブロックしてくれるのです。まるで、うんちをキャッチするためのポケットができるようなイメージですね。
穴の大きさは、猫のしっぽがスムーズに通る、必要最小限のサイズに留めるのがコツです。大きすぎると、結局その隙間から漏れてしまいます。最初は少しきついかな?と思うくらいの大きさから始めて、猫の様子を見ながら少しずつ広げてあげるのが、失敗しないための鉄則です。
ズレ防止に効果絶大!靴下で簡単おむつカバーの作り方
完璧なしっぽ穴を作っても、オムツそのものがズレてしまっては元も子もありません。特に猫は体が柔らかく、寝ている間に体を丸めたり、起き上がって毛づくろいをしたりするうちに、オムツは少しずつ定位置から動いてしまいます。この「ズレ」問題に対する私の最終兵器が、「靴下」です。
そう、人間用の、あの靴下です。このおむつカバーの作り方を知ってから、私の介護ライフは劇的に楽になりました。
【用意するもの】
- 子供用、または女性用の履き古した靴下(伸縮性のあるもの)
- ハサミ
【おむつカバーの作り方】
- 靴下のつま先部分を、ハサミで丸くカットします。ここが、しっぽを通す穴になります。
- かかとの少し上あたりを、横にまっすぐカットします。
以上です。信じられないほど簡単でしょう?これで、筒状になった靴下の完成です。かかと部分の立体的なカーブが、猫のお尻の丸みに驚くほど自然にフィットします。
使い方は、まず手作りしたオムツを猫に装着します。その上から、この手作りおむつカバーを履かせるのです。しっぽをつま先をカットした穴から出し、筒状になった部分でお腹全体を優しくホールドします。靴下のリブ部分が、ちょうどウエストベルトのような役割を果たし、オムツがズレるのをがっちりと防いでくれます。
この靴下おむつカバーは、ダイソーなどで売っている安価なもので十分です。むしろ、何度も洗濯して少し伸びたくらいの方が、締め付けが優しくて猫も嫌がりません。色や柄を選べば、介護も少しだけ楽しい気分になりますよ。
手作りオムツを嫌がる猫への3つの対処法
さて、飼い主がどんなに完璧な手作りオムツを用意しても、当の猫本人が受け入れてくれなければ、その努力は水の泡です。お尻に異物がついている感覚、動きが制限される不快感。猫にとって、オムツはとてつもないストレスになり得ます。無理やり装着させようとすれば、猫との信頼関係にヒビが入りかねません。
オムツを嫌がる猫の気持ちを理解し、少しでも快適に過ごしてもらうためには、いくつかのステップが必要です。
1. 「オムツ=良いこと」と関連付ける(ポジティブ・アソシエーション)
いきなり長時間装着させるのではなく、まずはオムツを見せるだけ、匂いを嗅がせるだけから始めましょう。それができたら、大好きなおやつをあげます。次に、背中に乗せるだけ。できたらまたおやつ。そして、ほんの1分だけ装着してみる。外したら、また特別なおやつと、たくさんの賞賛の言葉をかけてあげます。この繰り返しによって、猫の頭の中に「オムツを我慢すれば、最高に良いことがある」という回路を作るのです。焦りは禁物です。
2. 素材を見直してみる
猫が嫌がる原因は、締め付け感だけではありません。ペットシーツの「カシャカシャ」という音が、耳の良い猫にとっては不快な騒音になっている可能性もあります。もし音が原因だと思われるなら、布製の吸水パッドや、使い古したタオルなど、音のしない素材で試してみる価値はあります。肌触りも重要で、ゴワゴワした素材は皮膚炎の原因にもなりかねません。猫の皮膚は非常にデリケートですから、常に清潔を保ち、異常がないかチェックしてあげることが大切です。動物の健康に関する信頼できる情報は、例えば東京大学動物医療センターのような専門機関のウェブサイトも、知識を深める上で役立つでしょう。
3. 究極の選択:何もしない時間を作る
常にオムツを装着していると、お尻周りが蒸れてしまい、皮膚トラブルの原因になります。また、猫の精神的な負担も計り知れません。もし可能であれば、飼い主さんがそばで見守っていられる時間帯だけでもオムツを外し、お尻を解放してあげる時間を作ってあげてください。防水シートなどを敷いた上で、自由にさせてあげるのです。その解放感が、猫にとってどれほどの救いになることか。介護は完璧を目指すことではなく、愛猫と飼い主さん双方が、少しでも穏やかに過ごせる妥協点を見つける作業なのだと、私は考えています。
猫用オムツ(マナーウェア)の代用に使える物まとめ
これまで様々なアイデアをご紹介してきましたが、最後に情報を整理しておきましょう。あなたの愛猫の状態や、あなたのライフスタイル、そして緊急度によって、最適な選択肢は変わってきます。以下の表を参考に、ベストな代用品を見つけてください。
| 使える物 | 特徴 | こんな時におすすめ |
| ペットシーツ | 最も安価で手に入りやすい。加工も簡単。 | とにかく急いでいる時。コストを最優先したい時。 |
| 赤ちゃん用オムツ | フィット感と吸収量が抜群。肌触りも良い。 | 皮膚が弱い猫。長時間の使用を考えている時。 |
| 生理用ナプキン | 吸収力が高くコンパクト。横漏れ防止機能が優秀。 | オムツの吸収補助として。尿漏れの量が少ない時。 |
| 犬用オムツ | サイズが豊富。入手しやすい。 | 猫の体型に合わせて加工する時間がある時。 |
| 布・古タオル | 再利用可能で経済的。肌に優しい。 | 皮膚が特に敏感な猫。こまめに交換できる環境の時。 |
市販されている「マナーウェア」と呼ばれる製品も、基本的にはここで紹介した代用品と同じ構造をしています。つまり、吸収体があって、それを体に固定する仕組みがある、ということです。その基本さえ押さえておけば、応用は無限に可能なのです。
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オムツ交換の頻度はどれくらいが適切ですか?
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猫の排泄量や使っている代用品の吸収量によって異なりますが、最低でも4〜6時間に一度はチェックしてあげてください。特におしっこをした後は、放置すると雑菌が繁殖し、膀胱炎や皮膚炎の原因になります。うんちをした場合は、気づき次第すぐに交換するのが鉄則です。清潔を保つことが、何よりも重要です。
愛猫の介護という、出口の見えないトンネルの中にいるように感じているかもしれません。毎日のオムツ交換、終わりのない洗濯、そして何より、日に日に弱っていく愛しい存在を目の当たりにする辛さ。私も、何度も心が折れそうになりました。小雪を看取ったあの日、私は空っぽのケージの前で、ただ泣くことしかできませんでした。
しかし、今振り返って思うのです。あの手作りの不格好なオムツは、単なる排泄物を処理するための道具ではありませんでした。それは、言葉を話せない小雪の不快感を少しでも和らげたいという、私の必死の想いの結晶でした。オムツを交換するたびに、「今日も頑張ったね」と声をかけ、体を拭き、マッサージをする。その時間は、紛れもなく、私とあの子が心を通わせる、かけがえのないコミュニケーションの時間だったのです。
この記事でお伝えした手作りオムツの作り方や工夫は、単なる節約術や応急処置の方法ではありません。それは、あなたの愛情を形にするための一つの手段です。どうか、完璧な介護を目指さないでください。少し肩の力を抜いて、あなたとあなたの愛猫だけの、心地よい距離感と介護の形を見つけていってほしいのです。
参考







