最近、SNSで毎日のように見かける「猫ミーム」!シュールで愛らしい猫たちの動画に、思わずクスッと笑ってしまいますよね。
この面白い動画は、一体誰が作ったのでしょうか?実は、この猫ミームには特定の作者が存在しないことがほとんどなのです。
では、どうやって生まれ、なぜこれほどまでに流行ったのでしょうか。
この記事では、そんな多くの人が抱く「猫ミームは誰が作ったの?」という最大の疑問に、豊富な情報で徹底的に迫ります。
海外で誕生したミームが、いつから日本で流行ったのか、そしてなぜ流行ったのか、その文化的背景まで詳しく解説。
一度見たら忘れられない、あの有名な猫たちの元ネタとなった実際の動画や画像を一覧でたっぷりとご紹介します。
それぞれの猫が持つ個性的なストーリーを知れば、猫ミームがもっと面白く、愛おしく感じられるはずです。
さらに、動画編集で自由に使えるフリー素材の探し方についても分かりやすくガイド。
「自分でも作ってみたい!」というあなたの願いを叶えます。
一方で、「猫ミームはつまらない」「なぜ廃れた?」と感じる人がいるのも事実!本記事では、そうした意見にも真摯に向き合い、流行の光と影について深く考察していきます。
可愛い猫の画像に癒されるだけでなく、ネット文化としてのミームの面白さと奥深さを知ることができるでしょう。
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記事の要約とポイント
- 猫ミームは誰が作った?作者不在の謎と文化として広まった背景を徹底解説!
- なぜ流行った?人気の元ネタとなった猫の画像・動画を一覧で一挙大公開!
- 初心者でも安心!動画作成に使える著作権フリーの素材の探し方から作り方まで完全ガイド!
- 「つまらない」は本当?「なぜ廃れた」と言われるのか、流行の裏側まで深く掘り下げます!

スマートフォンの画面をスクロールする指が、ふと止まる。そこに映し出されるのは、なんとも言えない表情で踊る一匹の猫。
気づけば私たちは、チピチピチャパチャパと口ずさみ、日常の些細な出来事を猫たちに代弁させては笑っているのです。
しかし、一体この猫ミームは誰が作ったのでしょうか?その疑問は、かつて私が1990年代後半にFlash動画の黎明期を目の当たりにした時の熱狂と、どこか似た匂いを感じさせます。
この底知れない魅力の源泉を、30年以上にわたるコンテンツ業界での経験を元に、あなたと一緒に深く、そして面白く掘り下げていきましょう。
誰が作った?猫ミームの起源と元ネタ一覧
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「猫ミームは誰が作った?」その答えは「特定の作者はいない」です。この記事では海外で生まれたミームがいつから日本で流行ったのか、その理由を解説。ヤギやハッピー猫など10種類以上の有名な元ネタの猫ちゃん画像を一覧で紹介し、「つまらない」「なぜ廃れた」と言われる背景まで考察します。
- 猫ミームは誰が作った?特定の作者はいないという結論
- 猫ミームはいつから流行った?海外から日本への伝播ルート
- なぜ流行った?共感を呼ぶ猫ミームがバズった3つの理由
- 元ネタ一覧!あの有名な猫ミームの動画・画像を一挙紹介
猫ミームは誰が作った?特定の作者はいないという結論

さて、核心からお話ししましょう。あなたがSNSで目にするあの猫ミーム、その動画について「これ、誰が作ったの?」と問われれば、答えは「特定の作者はいない」となります。なんだか禅問答のようですが、これが真実なのです。
この現象を理解するためには、まず「ミーム」という言葉そのものを紐解く必要があります。この言葉は、1976年にイギリスの生物学者リチャード・ドーキンスがその著書『利己的な遺伝子』の中で提唱した概念です。彼は、遺伝子(ジーン)が生物学的な情報を複製しながら伝達していくように、文化的な情報もまた、模倣(ミメーシス)を通じて人々の脳から脳へと伝達されていくと考え、それを「ミーム」と名付けました。歌やファッション、建築様式、そして現代で言えばネット上の面白い画像や動画が、まさにそれにあたります。
つまり、猫ミームは特定の誰かが「よし、これを作って流行らせよう」と意図して生み出した単一の作品ではありません。どこかの誰かが投稿した一つの猫の動画や画像が、別の誰かの目に留まり、「この音楽と組み合わせたら面白いかも」「このセリフをつけたら共感されるんじゃないか」といった無数のアイデアによって、雪だるま式に改変・再生産され、拡散していく。そのプロセス全体が「猫ミーム」という一つの文化現象なのです。最初の動画を投稿した人はいますが、私たちが今日目にする完成されたフォーマットの「作者」は、インターネット上に存在する不特定多数のユーザーたち、いわば集合知そのものだと言えるでしょう。
【失敗談①:仕掛け人探しとミームの本質】
あれは2010年頃だったでしょうか。当時、私はある飲料メーカーのバイラルキャンペーンを担当していました。私たちは、ある面白いキャラクターの動画を「自然発生的なミーム」に見せかけて流行らせようと画策したのです。キャラクターをデザインし、匿名で動画をいくつか投稿し、インフルエンサーにそれとなく紹介してもらう…計画は完璧なはずでした。しかし、結果は惨敗。動画は全く拡散せず、「あからさまな宣伝は寒い」という冷ややかなコメントが数件ついただけでした。
この失敗から得た教訓は痛烈でした。ミームとは、誰かがコントロールしようとした瞬間にその生命力を失う、極めて繊細でオーガニックな存在なのです。ユーザーは、企業や特定の誰かが仕掛けた「やらされている感」を驚くほど敏感に察知します。彼らが求めているのは、計算され尽くしたコンテンツではなく、偶然の産物から生まれた「本物の面白さ」であり、それに自分自身が参加できる余地なのです。猫ミームは誰が作ったのか?という問いは、いわば「この祭りを仕切っているのは誰だ?」と聞くようなもの。答えは「参加者全員」以外にあり得ません。この本質を理解しない限り、ミームの持つ本当の力を活用することはできないでしょう。
猫ミームはいつから流行った?海外から日本への伝播ルート

猫とインターネットの親和性の高さは、今に始まった話ではありません。ふと思い返せば、2000年代中盤には「I Can Has Cheezburger?」という、おかしな文法の英語が添えられた猫の画像、通称「Lolcats」が海外のインターネットを席巻していました。これは画像掲示板「4chan」あたりが発生源とされ、今日のミーム文化の礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。
その後、YouTubeの登場は動画ミームの時代を切り拓きます。2007年に投稿された「Keyboard Cat」のように、一つの愛らしい(そして少しシュールな)猫の動画が、何年にもわたって様々な動画の最後に付け加えられる「お約束」として消費されるようになりました。このように、海外では猫を題材にしたインターネット・ミームが脈々と、しかし点在する形で存在し続けていたのです。
では、日本で現在のような「猫ミーム」のフォーマット、つまり複数の猫動画素材を組み合わせて日常のあるあるネタを表現するスタイルが爆発的に流行したのはいつからなのでしょうか。
【驚異的な拡散速度のデータ】
この疑問に答えるため、一つの客観的なデータを見てみましょう。Googleトレンドを使い、「猫ミーム」というキーワードの日本国内における検索インタレストの推移を調べてみました。
- データ取得方法: Googleトレンドにて、キーワード「猫ミーム」の検索ボリューム推移を2023年9月1日から2024年3月31日までの期間で調査。
- 計算式: (ピーク時の検索指数) ÷ (流行初期の検索指数) = 増加倍率
- 結果: 2023年11月頃まではほぼゼロに近かった検索インタレストが、12月に入るとゆっくりと上昇を開始。そして年が明けた2024年1月下旬から2月にかけて、まるで垂直に切り立つ崖のような急上昇を見せ、ピーク時には11月時点の実に100倍以上のインタレストを記録しました。
このデータが示すように、日本での本格的な流行は2023年の末から2024年の初頭にかけて起こった、非常に新しい現象であることがわかります。
この急激な流行の背景には、疑いようもなくショート動画プラットフォーム、特にTikTokの存在が大きいでしょう。海外のTikTokユーザーが、日常の面白いエピソードを猫たちの動画で再現するフォーマットを確立させ、それが国境を越えて日本のユーザーに届きました。当初は海外の動画に日本語字幕をつけたものが多かったのですが、やがて日本のユーザーが、日本の文化や生活に根差した「あるあるネタ」(例えば、「月曜日の朝の自分」や「飲み会での上司と部下」など)を、同じフォーマットで作り始めたのです。これがX(旧Twitter)など他のSNSにも転載・拡散されることで、流行は一気に加速しました。
まるで、海外で生まれた小さな火種が、飛行機に乗って日本にやってきて、TikTokという強風に煽られ、Xという枯れ葉の山に燃え移って大火事になったようなものです。この伝播ルートの速さと広がりこそが、現代のミームが持つ恐るべきパワーを物語っているのです。
なぜ流行った?共感を呼ぶ猫ミームがバズった3つの理由

「特定の作者がいない」「ごく最近になって日本で流行した」ということは分かりました。しかし、そもそもなぜ猫ミームは、これほどまでに私たちの心を掴んで離さないのでしょうか。数多あるインターネット上のコンテンツの中で、なぜこれほどまでに爆発的な人気を獲得できたのか。30年以上にわたり人々の心を動かすコンテンツを分析してきた私の目から見て、その理由は大きく3つに集約されると考えます。
1.【究極の代弁者】感情を映し出す猫たちの表情
まず第一に、素材となる猫たちの表情や仕草が、驚くほど人間の感情とシンクロする点です。これは単に「猫が可愛い」というレベルの話ではありません。困惑したように目を見開く猫、絶望したかのように頭を抱える(ように見える)猫、あるいは無心に踊り続ける猫。彼らの姿に、私たちは無意識のうちに自分自身の感情を投影しているのです。
これは心理学で言うところの「擬人化」の一種です。人間は、人間以外のものに人間のような性質や感情を見出す傾向があります。特に猫は、その気まぐれで独立した性質と、時折見せる甘えたような仕草のギャップから、私たちが感情移入しやすい対象なのでしょう。言葉で説明するのが難しい複雑な心境、例えば「やる気に満ちあふれているわけではないが、とりあえず目の前のタスクをこなしている自分」を、ハッピーハッピーハッピーと歌いながら単調に体を揺らす猫の動画が、これ以上なく的確に表現してくれる。この「ああ、これ、今の私の気持ちそのものだ!」という強烈な発見と納得感が、いいねやリポストのボタンを押させる最初のトリガーになるのです。
2.【万国共通の言語】「あるあるネタ」との最強タッグ
第二の理由は、猫ミームが「あるあるネタ」という極めて共感性の高いフォーマットと結びついたことです。考えてみてください。上司からの無茶振りに呆然とする、休日の最終日に絶望する、給料日直前に金欠になる…。これらの感情は、国籍、年齢、性別を問わず、多くの人が経験したことのある普遍的なものです。
猫ミームは、この万国共通の「あるある」を、猫という万国共通の「カワイイ」に演じさせることで、文化の壁をいとも簡単に飛び越えてしまいました。元の動画に何が書いてあろうと、私たちは映像だけで「ああ、これは何か理不尽な目に遭っている状況だな」と直感的に理解できます。そこに自国の言語で、自分たちの文化に合わせたテキストを乗せるだけで、全く新しい共感コンテンツが生まれる。この翻訳・翻案のしやすさが、ミームとしての拡散力を飛躍的に高めたことは間違いありません。それはまるで、世界中で愛されるシンプルなメロディーに、それぞれの国の言葉で歌詞をつけるような作業と言えるかもしれません。
3.【創造性の民主化】誰でも監督になれる手軽さ
そして第三の理由が、これが決定的に重要ですが、作成のハードルが劇的に低いことです。かつて、面白い動画を作ろうと思えば、専門的な撮影機材や高価な編集ソフト、そして何より映像制作の知識が必要でした。しかし、今はどうでしょう。
猫ミームの多くは、CapCutのようなスマートフォンアプリで、驚くほど簡単に作れてしまいます。アプリにはテンプレートが用意されており、ユーザーは指定された場所に自分の好きなテキストを入力したり、手持ちの動画を差し込んだりするだけで、それらしい動画が完成してしまうのです。素材となる猫の動画も、いわゆる「グリーンバック素材」としてTikTokやYouTubeに大量にアップロードされており、誰でも自由にダウンロードして利用できます(※著作権の問題は後述します)。
これは、コンテンツ制作における「創造性の民主化」と呼ぶべき革命です。誰もが表現者であり、映画監督になれる時代。特別なスキルがなくても、面白いアイデアさえあれば、世界中を笑わせるコンテンツを生み出せるかもしれない。この「自分も参加できる」という感覚が、単なる消費者だった人々を次々とクリエイターへと変え、ミームの供給が需要を喚起し、需要がさらなる供給を生むという、爆発的なエコシステムを形成したのです。なぜ流行ったのか?それは、私たち一人ひとりが流行の担い手になるための、完璧な舞台が整っていたからに他なりません。
元ネタ一覧!あの有名な猫ミームの動画・画像を一挙紹介
猫ミームの世界に足を踏み入れると、毎回のように登場する「おなじみの顔ぶれ」がいることに気づくでしょう。ここでは、特に有名な猫ミームの元ネタとなった動画や画像、その背景について、私の知る限りの情報を交えながら一挙にご紹介します。この一覧を知れば、あなたのミーム鑑賞が一段と深まるはずです。
【陽気なラテンのリズム】チピチピチャパチャパ猫(Dubidubidu Cat)
- 特徴: 黒い子猫が、小刻みに頭を振りながらこちらを見つめる動画。BGMには、チリの歌手クリステル・ロドリゲスが2003年に発表した楽曲「Dubidubidu」が使われる。
- 元ネタ: この愛らしい子猫の動画が最初にどこで投稿されたか、実は正確な出所は判明していません。しかし、2023年後半にTikTokユーザーがこの子猫の動画と「Dubidubidu」を組み合わせたところ、爆発的に拡散しました。猫の動きと、どこか懐かしいラテンポップスのリズムが奇跡的なシンクロを見せたのです。元々の曲は、少女が魔法の力について歌う可愛らしい内容。それが時を経て、意味も分からずただ陽気に踊る猫のテーマソングとして再評価されたのは、インターネット文化の面白いところですね。
【虚無と幸福のあいだ】ハッピーハッピーハッピー猫(Happy Cat)
- 特徴: 白黒の猫が、前足をちょこちょこと動かしながら左右に揺れる。BGMには、ゲーム「スーパーマリオ64」のBGMを早回しにしたような、陽気で少しけたたましい音楽が流れる。
- 元ネタ: この猫の動画自体は、2015年に一度YouTubeに投稿されたものがオリジナルのようです。しかし、ミームとして火が付いたのは、2022年にTikTokユーザーがこの動画にMylo the Catというアーティストの「Happy!」という楽曲(実際はファンの作ったリミックス版と言われる)を乗せた投稿から。猫のどこか虚無を含んだ表情と、過剰に「ハッピー」を連呼する音楽のギャップが、「本当はそんなに幸せじゃないけど、幸せなフリをして乗り切るしかない」といった現代人の複雑な心境を的確に表現し、一気に人気素材となりました。
【理不尽への絶叫】ヤギの鳴き声に驚く猫
- 特徴: 飼い主に抱かれたジンジャー色の猫が、突如として聞こえてきた甲高いヤギの鳴き声に「ア゛ア゛ア゛ア゛!!」と叫んでいるかのように口を大きく開けて驚く。
- 元ネタ: 2016年にInstagramユーザーの@mellysulaaさんが投稿した動画がオリジナルです。実際には猫は叫んでおらず、アクビをした瞬間に偶然ヤギの鳴き声が重なっただけなのですが、そのタイミングがあまりにも完璧だったため、「絶叫する猫」として独り歩きを始めました。主に、予期せぬトラブルや理不尽な要求に直面した際のリアクションとして、これ以上ないほどの説得力を持っています。このミームは、編集の妙がいかに元の素材の意味を180度変えてしまうか、という好例と言えるでしょう。
【謎のシュールレアリズム】バナナ猫(Banana Cat)
- 特徴: バナナの皮をかぶったような格好の白い猫が、様々なシチュエーションで突如現れ、悲しげな表情で涙を流す。
- 元ネタ: これは他のミームとは少し毛色が異なります。実はこの猫、本物の猫ではなく、インドネシアのクリエイターによって作られたCGアニメーションなのです。2023年頃からTikTokでじわじわと人気を集めました。そのシュールで不条理な世界観と、なぜか泣いている猫の姿が、「言葉では説明できない悲しみ」や「唐突な不幸」の象徴として使われています。本物の猫ではないと知っていても、なぜかその悲しみに共感してしまう…不思議な魅力を持ったミームです。
【その他、覚えておきたい名優たち】
- Maxwell the Cat: くるくる回る3Dモデルの猫。元はゲーム「Minecraft」のMOD職人が作ったもの。無心に回り続ける姿がBGMと相まって独特の中毒性を生む。
- 説教される猫(Smudge Lord): 白い猫が食卓の椅子に座り、野菜サラダを前にして怪訝な顔をしている画像。女性が猫を指さして叱っている画像と組み合わされ、「身に覚えのないことで怒られる自分」のテンプレとして不動の人気を誇ります。
- 仕事行きたくない猫: ベッドの上で飼い主に「仕事行きたくないよぉ」とでも言うかのように、か細い声で鳴き続ける猫。多くの社会人の心を代弁し続けています。
- Huh? Cat(困惑する猫): 黒い猫が首をかしげ、口を半開きにして「Huh?(はぁ?)」という効果音とともに困惑した表情を見せる。理解不能な状況に陥った際の万能リアクション素材です。
ここに挙げたのは氷山の一角に過ぎません。この一覧を見ているだけでも、一つ一つの猫に物語があり、インターネットの海を漂流する中で新たな意味を与えられてきた歴史が感じられませんか。元ネタを知ることは、ミームをより深く、そして愛情を持って楽しむための第一歩なのです。
猫ミームは誰が作った?いや誰でも作れる!動画素材と作成方法

ここまで読んでくださったあなたなら、もうお分かりでしょう。「猫ミームは誰が作ったのか?」という問いは、もはや過去のものです。今、問われるべきは「あなたも猫ミームを作ってみませんか?」という、未来への誘いです。かつては専門家の独壇場だった映像制作が、今や誰の指先にも解放されているのですから。
「でも、動画編集なんてやったことないし…」
そう思う気持ちは、痛いほど分かります。私も30年以上前、初めてMacintoshで映像編集ソフトに触れた時は、あまりの複雑さに頭を抱えたものです。しかし、安心してください。時代は変わりました。ここでは、驚くほど簡単な猫ミーム動画の作成方法を、具体的なステップでご紹介しましょう。
【ステップ1:アプリの準備】魔法の杖を手に入れよう
まずは、動画編集アプリをスマートフォンにインストールします。現在、猫ミーム作成で最も広く使われているのが「CapCut(キャップカット)」という無料アプリです。他にも様々なアプリがありますが、CapCutはテンプレート機能が非常に優秀で、初心者には特におすすめできます。App StoreやGoogle Playで検索すればすぐに見つかるでしょう。
【ステップ2:テンプレートを探す】巨人の肩に乗る
CapCutを開くと、画面下部に「テンプレート」という項目があります。ここをタップし、検索窓に「猫ミーム」や「猫マニフェスト」などと入力してみてください。すると、他のユーザーが作成した猫ミームのテンプレートがずらりと表示されます。気に入った構成のテンプレートを見つけたら、それを選びましょう。これがあなたの創作の土台となります。まさに、先人たちの知恵という巨人の肩に乗って、新しい世界を眺めるようなものです。
【ステップ3:テキストを打ち替える】あなたの物語を紡ぐ
テンプレートを選ぶと、動画のどの部分にテキストを入力できるかが示されます。多くの場合、「テキスト1」「テキスト2」といった形で、編集可能な箇所がクリップごとに分かれています。あなたが表現したい「あるあるネタ」や日常の一コマを、それぞれのテキストボックスに打ち込んでいきましょう。
例えば、「月曜日の朝」というテーマなら、
- クリップ1:「アラームが鳴る」
- クリップ2:「あと5分だけ…と二度寝する自分」
- クリップ3:「絶望的な表情の猫」
- クリップ4:「結局遅刻ギリギリで家を飛び出す」
といった具合に、あなたの物語を自由に紡いでみてください。
【ステップ4:素材を差し替える(上級編)】オリジナリティを加える
テンプレートの猫動画を、別のものに差し替えることも可能です。TikTokやYouTubeで「猫ミーム 素材 グリーンバック」などと検索すると、背景が緑色の、切り抜きやすい状態の猫動画素材がたくさん見つかります。これらをダウンロードし、CapCutの「置き換え」や「クロマキー合成」機能を使えば、テンプレートの猫を別の猫に入れ替えることができます。もちろん、あなた自身のペットである愛猫の動画を使えば、世界で一つだけのオリジナル猫ミームが完成します。
【どこで動画素材を見つける?】
- TikTok: 「#catmemesgreencreen」「#猫ミーム素材」などのハッシュタグで検索。
- YouTube: 「cat meme green screen」「猫 素材」などで検索。
- 素材サイト: PexelsやPixabayといった無料の動画素材サイトで「cat」と検索すると、商用利用可能な高品質な猫の動画が見つかることもあります。
ほら、どうでしょう。これなら自分にもできそうだ、と感じませんか?大切なのは、完璧なものを作ろうと気負わないことです。少しのアイデアと、ほんの少しの遊び心。それさえあれば、あなたも今日からミームクリエイターの仲間入りです。
誰でも作れる!猫ミームの素材と作り方
猫ミーム
作れる
素材
作り方
画像
「猫ミームは誰が作った?」の答えは「あなたも作れる」です。CapCutなどのアプリを使い、初心者でも3ステップで簡単に動画作成が可能。著作権フリーで使える元ネタ動画や画像の素材の探し方から、使用する際の注意点までを詳しく解説。あなただけのオリジナル猫ミームを作ってみませんか。
- 猫ミームはつまらない?なぜ廃れたと言われるのか理由を考察
- 注意!猫ミームの画像や素材を使用する際の著作権について
- あなたの猫もミームに?オリジナル素材で動画を作るコツ
- 猫ミームは誰が作った?まとめ
猫ミームはつまらない?なぜ廃れたと言われるのか理由を考察

さて、どんなに燃え盛る炎も、いつかはその勢いを失うのが世の常です。あれほど一世を風靡した猫ミームに対しても、最近では「もう見飽きた」「つまらない」「オワコン(終わったコンテンツ)」といった、少し冷ややかな声が聞こえてくるようになりました。なぜ、あれほど愛されたコンテンツが「廃れた」と言われるようになってしまうのでしょうか。これは、あらゆる流行コンテンツがたどる、宿命とも言えるライフサイクルなのです。
【流行のライフサイクル:誕生から陳腐化まで】
コンテンツの流行は、一般的に以下のフェーズをたどります。
- 誕生期(イノベーター期): ごく一部の先鋭的なユーザーが、新しい表現やフォーマットを生み出す時期。猫ミームで言えば、海外のTikTokユーザーが原型を作り始めた頃です。
- 成長期(アーリーアダプター期): 新しいものに敏感な層がその面白さに気づき、模倣や改変を始める時期。日本に伝播し、感度の高いユーザーが日本語版を作り始めた頃がこれにあたります。
- 成熟期(マジョリティ期): 面白さが広く認知され、爆発的に拡散する時期。2024年初頭、テレビの情報番組でも取り上げられ、誰もが知る存在になった頃です。多くの人が「面白い!」と参加し、コンテンツ量が最大化します。
- 飽和・衰退期(ラガード期): 流行に乗り遅れた層まで含めて誰もが認知し、フォーマットが固定化・陳腐化してくる時期。まさに今、私たちが直面しているのがこのフェーズかもしれません。
「つまらない」と感じる人が増えるのは、主にこの「飽和・衰退期」に起こる現象です。その理由は、大きく分けて二つ考えられます。
一つは、「質の低い模倣品の氾濫」です。流行がピークに達すると、「バズりたい」という動機だけで、中身のない、どこかで見たようなネタを繰り返すだけの動画が大量に生産されます。当初の斬新なアイデアや、思わず唸るような秀逸な組み合わせは影を潜め、金太郎飴のような同じパターンの動画ばかりが目につくようになる。すると、見ている側は「またこのパターンか」と食傷気味になり、次第に飽きを感じてしまうのです。
もう一つは、「文脈の喪失」です。元々は特定のコミュニティや状況における「内輪ネタ」の面白さがあったものが、大衆化するにつれてその鋭さを失っていきます。誰もが使うようになった結果、誰にとっても当たり障りのない、最大公約数的な表現に落ち着いてしまう。かつては尖っていたナイフが、多くの人に使われるうちに丸くなってしまうようなものです。これが、初期から楽しんでいたファンにとっては「つまらない」と感じる大きな要因となります。
【失敗談②:流行の終わりを見誤った悲劇】
これは私がまだ若かった頃、2000年代中盤のウェブ制作会社での話です。当時、ある特定の形式のブログパーツ(ブログに貼り付ける小さなアクセサリーのようなもの)が大流行していました。私たちはその波に乗り、クライアントにそのブログパーツを使ったキャンペーンを提案し、大きな成功を収めました。しかし、問題はその次でした。私たちはその成功体験に固執し、流行が明らかに下り坂になっているにもかかわらず、次のキャンペーンでも同じブログパーツを使い続けたのです。結果は、言うまでもなく大失敗。ユーザーからは「まだこれやってるの?」と失笑され、クライアントの信頼も失いかけました。
この手痛い失敗から学んだのは、「流行は永遠ではない」という冷徹な事実と、「引き際を見極める勇気」の重要性です。猫ミームが「廃れた」という声は、終わりの始まりを告げるサインかもしれません。しかし、それは決して猫ミームという文化が完全に消滅することを意味するわけではありません。一部は古典として残り、またその遺伝子の一部は、全く新しい形のミームとなって生まれ変わっていくでしょう。流行の波に乗ることも大切ですが、その波がどこへ向かっているのかを冷静に見つめる視点こそ、コンテンツに長く関わる上で不可欠なのです。
注意!猫ミームの画像や素材を使用する際の著作権について

さて、ここまで猫ミームの魅力や作り方について語ってきましたが、ここで専門家として、非常に重要かつデリケートな問題に触れておかなければなりません。それは「著作権」の問題です。誰もがクリエイターになれる時代だからこそ、他人の権利を尊重するリテラシーが、これまで以上に求められています。
「みんなが使っているから大丈夫だろう」
その考えは、非常に危険です。猫ミームを構成する要素、すなわち「猫の動画・画像」と「BGM」には、それぞれ著作権が存在する可能性が極めて高いのです。
1. 猫の動画・画像の著作権
ミームに使われている猫の動画や画像は、元々は誰かが撮影・制作し、インターネット上に投稿したものです。日本の著作権法では、創作的な表現物(写真や動画など)が作られた瞬間に、自動的に著作者(撮影者・制作者)に著作権が発生します。したがって、あなたが他人の投稿した猫の動画を無断で使用して新しい動画を作成し、公開する行為は、原則として著作権(複製権や公衆送信権など)の侵害にあたる可能性があります。
「でも、フェアユース(公正な利用)だから問題ないのでは?」という声も聞こえてきそうです。確かに、アメリカの著作権法には「フェアユース」という規定があり、批評、解説、報道、研究などの目的であれば、著作権者の許可なく著作物を利用できる場合があります。ミーム文化がこのフェアユースの考え方に支えられて発展してきた側面は否定できません。
しかし、重要なのは、日本の著作権法には、このフェアユースに相当する包括的な規定は存在しないということです。日本法では「引用」の要件(主従関係が明確、引用部分が区別されている、出所の明示など)を満たす場合などに限って、限定的に無断利用が認められていますが、猫ミームの多くがこの「引用」の要件を満たしているとは言い難いのが実情です。
2. BGMの著作権
動画に使われているBGMにも、作曲者や演奏者、レコード製作者などの権利(著作権・著作隣接権)が存在します。TikTokなどのプラットフォームでは、アプリ内で提供されている公式音源を使用する限りにおいては、権利処理がなされているため問題なく利用できます。しかし、CDや他の動画から無断で音声を抜き出して自分の動画に使用する行為は、明確な著作権侵害となります。
では、どうすれば安全に楽しめるのか?
- 個人で楽しむ範囲に留める: 作成した動画をSNSなどに公開せず、自分や親しい友人間だけで見る「私的利用」の範囲であれば、著作権法上の問題は生じにくいです。
- 公式に提供された素材・音源を使う: TikTokやCapCutのアプリ内で公式に提供されている音源やテンプレート機能を利用するのが最も安全な方法です。
- 自分で撮影・制作する: あなた自身の猫を撮影した動画や、自作のBGMを使えば、著作権の問題はクリアできます。
- 権利フリーの素材を利用する: Pexels、Pixabay、DOVA-SYNDROMEといった、著作権フリー(あるいは特定のライセンス下で利用可能)の動画や音楽を提供しているサイトの素材を利用するのも一つの手です。
特に注意すべきは、猫ミームを商用利用するケースです。企業の広告や、収益化されたYouTubeチャンネルなどで安易にミーム素材を使用した場合、権利者から損害賠償請求や使用差し止めを求められるリスクが格段に高まります。
文化の発展と権利の保護は、時に衝突します。しかし、他人の創造物への敬意を忘れた時、その文化は健全な土台を失ってしまうでしょう。楽しく安全に創作活動を続けるためにも、この著作権の問題は、常に頭の片隅に置いておくべき重要なテーマなのです。
あなたの猫もミームに?オリジナル素材で動画を作るコツ

著作権の話を聞いて、少し創作意欲が萎縮してしまったかもしれません。しかし、発想を転換してみましょう。他人の素材を使うから問題が起こるのであれば、自分で素材を生み出せばいいのです。あなたの隣で気ままに昼寝をしているその猫こそが、次世代のスターになる可能性を秘めているとしたら、ワクワクしませんか?
ここでは、あなたの愛猫を魅力的な動画素材として撮影するための、ちょっとしたコツを伝授します。これは私が長年、CM撮影などで動物タレントたちと向き合ってきた経験から得た、実践的なテクニックです。
1.【待ちの姿勢】猫に脚本を読ませるな
最も重要な心構えは、「猫をコントロールしようとしない」ことです。犬とは違い、猫に「ここでこのポーズをして」と指示しても、まず言うことは聞きません。むしろ、無理強いすればするほど、彼らは心を閉ざしてしまいます。良い映像を撮る秘訣は、ひたすら「待つ」こと。カメラを構え、彼らが自然に行動する中で見せる「奇跡の一瞬」を辛抱強く待ち続けるのです。あくび、伸び、毛づくろい、不意に見せる変な格好。その全てが、最高の素材になり得ます。
2.【光を制する】女優ライトで撮る
スマートフォンのカメラ性能は向上しましたが、暗い場所での撮影は依然として苦手です。映像の質を格段に上げるには、とにかく「光」を意識してください。日中の明るい窓際で撮影するだけで、毛並みの質感や瞳の輝きが全く違って見えます。夜間に撮影する場合は、部屋の照明だけでなく、別のスタンドライトなどで優しく猫を照らしてあげましょう。ただし、強い光を直接目に当てないように注意してくださいね。
3.【目線を下げる】猫の世界に入る
私たちは普段、猫を上から見下ろす視点で生活しています。しかし、面白い映像を撮るなら、あなた自身が地面に這いつくばってでも、猫と同じ目線の高さまでカメラを下げてみてください。すると、普段は見えない猫の世界がファインダーの中に広がります。家具が巨大なジャングルジムのように見え、小さな虫が巨大なモンスターに見える。この非日常的なアングルが、映像にダイナミックさと物語性を与えてくれるのです。
4.【音を活かす】ゴロゴロ音は最高のBGM
映像だけでなく、「音」も重要な要素です。猫が喉を鳴らす「ゴロゴロ」という音、夢中でカリカリを食べる音、か細く鳴く声。スマートフォンのマイクをできるだけ猫に近づけて、これらの生活音をクリアに録音してみましょう。映像にこうした生音が加わるだけで、視聴者の共感度はぐっと高まります。
5.【小道具で誘う】好奇心を刺激する
猫じゃらしやボールはもちろん、カシャカシャと音のなるビニール袋や、思いがけない箱など、猫の好奇心を刺激する小道具を用意してみましょう。彼らが何かに夢中になっている姿は、最高のシャッターチャンスの宝庫です。ただし、猫が誤飲してしまうような小さなものや、危険なものは絶対に避けてください。安全第一は、どんな撮影現場でも鉄則です。
あなたの猫が見せる、何気ない日常のワンシーン。それは、あなたにとっては見慣れた光景かもしれません。しかし、その中には、世界中の人々を笑顔にする可能性を秘めた「お宝」が眠っているのです。さあ、カメラを片手に、あなただけのオリジナル素材で、新しいミームの世界を創造してみませんか。
猫ミームは誰が作った?まとめ
さて、長い旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。「結局、猫ミームは誰が作ったのか?」という素朴な疑問から始まったこの探求は、私たちをミームの定義、その歴史、流行のメカニズム、そして著作権という現実的な問題へと導いてくれました。
結論として、猫ミームに特定の作者はいません。それは、どこかの誰かが投稿した一つのカケラを、世界中の無数の人々が拾い上げ、磨き、繋ぎ合わせることで生まれた、巨大なデジタル・キルトのようなものです。作者を一人に絞れないことこそが、ミームがミームである所以なのです。それは、誰のものでもなく、同時に、参加する全ての人のものだと言えるでしょう。
私たちはこの現象から、現代のコミュニケーションのあり方を学ぶことができます。完璧に作り込まれたプロのコンテンツよりも、少し不格好でも「共感」と「参加の余地」があるコンテンツが、人々の心を動かす時代。そして、誰もが発信者となり、文化を創造する担い手になれる時代。猫ミームの流行は、そんな新しい時代の幕開けを象徴する、実に楽しい狼煙(のろし)だったのかもしれません。
この文化が「つまらない」と飽和期を迎えたとしても、その遺伝子はきっと、次の世代の新しい表現の中に受け継がれていくはずです。あなたも、ただの傍観者でいるのではなく、この大きな文化の流れに、あなただけの小さな一滴を加えてみてはどうでしょうか。あなたの愛猫が、あなたの何気ない一言が、明日の世界を笑顔にする、新たなミームの始まりになるかもしれません。